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医療系シンプリスト・おつきみ。 物のこと体のこと。

医療従事者の国家資格を持つシンプリスト30代女性。10代~20代まで部屋のこと体のことを蔑ろにしてきたけれど、断捨離を機に一念発起。物のこと、体のことについて綴ります。

『10万個の子宮』を読んでみました。

ワクチンの問題は日本の社会の問題を表している

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こんにちは医療系シンプリストのおつきみ@bonesukiです。

 

 

子宮頸がんワクチンとは、2010年に接種が始まり2013年に厚生労働省から接種の推奨の取りやめが発表されたワクチンです。

多くの方が、このワクチンの副作用についての問題を知っているでしょう。

 

私はこのワクチンの公費接種が発表されたとき、

「なんて画期的なワクチンなんだろう。私の学生の頃に発表されたなら率先して打ちたかったなぁ」

予防医学の発展にわくわくしたものです。

しかし私の気持ちとは裏腹に、子宮頸がんワクチンを巡る恐ろしい副作用が徐々に発表されるようになりました。

そして私もたくさんの情報を見聞きするうちに、子宮頸がんワクチン=恐ろしいワクチンと考えるようになっていました。

 

先日、知人から子宮頚がんワクチン始めワクチンについて興味深い話を聞く機会がありました。
彼は医学・政治・歴史など様々なジャンルに精通しており、私が師と仰ぐ方の一人です。

彼の話で特に興味深かったのは2点です。

まず「海外諸国では子宮頸がんワクチンの副作用の問題は起きていない」ということ。

そして「日本では、子宮頸がんワクチンの副作用に対するエビデンス(証拠・根拠)がない」ということ。

今まで恐ろしいと思い込んでいた子宮頸がんワクチンですが、本当に恐ろしいものなのか?そしてなぜこのような問題が起きたのか?を知るために、10万個の子宮 あの激しいけいれんは子宮頸がんワクチンの副反応なのか [ 村中 璃子 ]

 を読むことにしました。

 

 この本は医師でありジャーナリストでもある村中瑠璃子さんが、子宮頸がんワクチンの副作用反応や医療業界の在り方について執筆したものです。

著者は子宮頸がんワクチンの問題を通して日本社会の問題を訴えています。

 

 特に私が興味深く感じたところは、厚生労働省について書かれている部分。

厚生労働省はワクチン認証・副作用分析・予防接種の取り組みを行う機関です。

果たして、子宮頸がんワクチンの接種一時取りやめは正しい分析に基づくものなのか、国民を第一に考えての判断だったのかと疑問を感じました。

 

 他にも、今までワクチンの副作用として報告されてきた、激しいけいれんや頭痛などの起因について書かれている部分にも関心を持ちました。

 

 本を読んでみて、子宮頸がんワクチンは極めて安全性が高いワクチンであり、
このような問題が起きた根本は、日本社会の在り方にあると感じました。

 

医学先進国と言われる日本ですが、果たして医療はエビデンスに基づいて正しく機能しているのでしょうか。
 ワクチンだけではありません。

世間にはありとあらゆる身体にまつわる情報が飛び交っています。

〇〇を制限すれば痩せる、〇〇をすれば肌が綺麗になる、〇〇をするから病気になる。

 これらの情報は果たして、きちんと事実に基づいて発信されているのか疑問が湧きます。

今はインターネット環境が発展し、情報を手に入れることが簡単な時代です。

情報を手に入れることはもちろんですが、それらを正しく判断し取捨択一する力を養いたいと痛感しました。